サスペンション(ロックショックス) オーバーホール

久々に作業依頼があったのでロックショックス製サスペンションのオーバーホール作業。備忘録的にレポートします。

■ 依頼内容

劣化したダストシール(写真ひび割れたグレーのパーツ)の交換がメイン。約8年間一度もオーバーホールしていないのでオイル交換等も含め依頼されました。
※実はINFI店長が以前に使用していたサスペンションです。

■ 準備

モデルはROCKSHOX Reveration RLT。
新聞紙を重ねたポリバケツと計量カップ、、ロックショックス純正オイル(5wt)、サスペンション専用ポンプなど。

ダストシールキット(¥3,500+税)を使用。

■ エア抜き作業

ネガティブエアー(下側)→ポジティブエアー(上側)の順番にエアを抜く。最後にフルストロークさせ全てのエアを抜ききる。

■ インナーチューブ分離①

・ネガティブエアー側のシルバーのボルトを緩めて外す。
・赤いボルトに付属していたリバウンド調整ダイヤルを引き抜いて(写真はすでに抜いた状態)赤いボルトを緩め、写真青矢印方向にゴムハンマー等で軽く叩く。

■ インナーチューブ分離②

ロアアーム部分を持って一気に引き抜くとインナーチューブがスポっと抜ける。アウターケース内に少量(5~15ml程度)のオイルが入っているので漏れ出し注意。

■ ダストシール交換①

マイナスドライバー等でインナーチューブ内を傷つけないよう慎重にダストシールを外す。

■ ダストシール交換②

ダストシールの下側に入れるスポンジをオイルに浸す。

■ ダストシール交換③

アウターケース内部をパーツクリーナーでクリーニングしてからスポンジ→ダストシールの順番にはめ込む
※順番間違えるとスポンジを後から入れるのは不可能なので要注意!
※はめ込みの際、VP40管(塩ビ管)がサイズぴったりらしい

■ インナーチューブ分解①

写真左がエア室、右がダンパー&オイル。

■ インナーチューブ分解②

左右スナップリングを外してユニットを引き抜く。

■ インナーチューブ分解③

写真左がエアスプリングアッセンブリー、右がリバウンドバンパーユニット
各種Oリングを交換する。

■ インナーチューブ分解③

インナーチューブ内にオイルが見えます。今回もそうですがよほど過酷な使い方しない限りそこまでオイルが汚れることはありません。

※ここから作業が煩雑になったのと手がオイルまみれで写真が撮れなかったので文字のみの解説です。

■ アッパー分解④
・ 左(エア室側)24mmのソケットレンチで外す。
・右(ダンパー側)ロックアウトダイヤルを外し、同じく24mmソケットでナットを外しモーションコントロールを引き出す

モーションコントロール
※モデルによって色や形が異なります。

・インナーチューブ内をクリーニング
・リバンドダンパーユニット→エアサスアッセンブリーの順番に組み直す。

■ オイル充填①

各モデルに合ったオイル量を入れる。※メーカーサイトにてマニュアル配布。
今回のReveration RLT(2011)は123ml。
・アッパー側からオイルを充填しモーションコントロールを取り付ける。
・アウターケースと組んだインナーチューブをドッキング。

■ オイル充填②

・左右アウターケースの下部オイルを充填。
※規定オイルは15wt/5ml
・ネガティブエアー側のシルバーのボルト、リバウンドダイヤルボルトを締めてインナーチューブを固定。

■ エアセッティング

ポジティブエア→ネガティブエアの順番で規定エアを充填。

以上です。

滅多に来る作業ではないので忘れかけますね(^_^;)
全てではないですがRSTやSRサンツアーのサスペンションもほぼ同じ構造だったと思います。

サスペンションのオーバーホールが気になる方はご相談下さいm(_ _)m
※FOX系、cannondale(レフティ)等はメーカー修理となりますので当ショップ購入以外のお持込はお断りいたします。その他メーカーに寄ってお断りする場合がございますので何卒ご了承下さい。

情報提供:長野 自転車 スポーツサイクル ROCKSHOX CYCLE INFINITY

Cycle Infinity

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